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モスとは?

株式会社MOSS(モス)は、心理職の専門性向上と活躍機会の創出を目指し、研修、キャリア支援、事業開発・開業支援、プラットフォーム構築などに取り組む企業です。

心に関する社会的問題

現代社会において、心の健康(メンタルヘルス)に関する問題は、重点的に取り組むべき社会課題の一つです。
※スマホの場合は、表を横にスワイプすると確認できます。
精神疾患を有する総患者数 1) 約615万人(約20人に1人)
うつ病等の気分障害の患者数 1) 約169万人
精神疾患の生涯有病率 2)20.3%(約5人に1人)
自殺者数 3)20,320人
うつ・自殺による経済的損失額 4) 2.7兆円
狭義のひきこもり 5)推定54.1万人
準ひきこもり 5)推定61.3万人
高い抑うつ傾向 6)小学生 12~13人に1人/中学生 4人に1人
不登校者 7)小・中 35万3970人、高校 6万7782人
いじめ件数 7)76万9022件、重大事態1405件(小・中・高・特)
児童虐待相談対応件数 8)225,509 件
出典:
1) 厚生労働省白書(第1章 こころの健康を取り巻く環境とその現状)(厚生労働省,2024)
2) Lifetime and 12-month prevalence, severity and unmet need for treatment of common mental disorders in Japan: results from the final dataset of World Mental Health Japan Survey(Epidemiol Psychiatr Sci,2016)
3) 令和6年中における自殺の状況(警察庁自殺統計,2025)
4) 自殺・うつ対策の経済的便益(国立社会保障・人口問題研究所調査,2009)
5) 15 歳以上 39 歳以下を対象とした「若者の生活に関する調査報告書(内閣府,2016)」および40 歳以上 64 歳以下を対象とした「生活状況に関する調査報告書(内閣府,2019)」の両方を合算した人数
6) 小・中学生の抑うつ状態に関する調査―Birleson 自己記入式抑うつ評価尺度(DSRS-C)を用いて―. 児童青年精神医学とその近接領域(傳田健三・賀古勇輝・佐々木幸哉・伊藤耕一・北川信樹・小山 司,2004)
7) 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省,2025)
8) 令和5年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数(こども家庭庁,2025)

モスの活動背景

近年、心の健康(メンタルヘルス)に関する社会課題が広く認識され、心理的支援へのニーズが急速に高まっています。しかし、支援を担う人材の配置や研修体制は十分とはいえず、領域によって支援の質やアクセスに大きな差が生じています。
最新の全国調査(令和5年度公認心理師活動状況等調査)によれば、心理的支援業務に従事する公認心理師のうち「常勤」は24.1%にとどまり、「非常勤」が30.7%と上回っています。また、他職種として雇用されながら心理支援を一部担う人が24.8%存在し、心理支援従事者の約4人に1人が“心理職以外として雇用されている”現状も示されています。
一方で、心理職(公認心理師・臨床心理士)は、大学4年間と大学院2年間の計6年間にわたり心理学と実践的基礎を学ぶルートを中心に、一定の実務経験を含む複数の受験資格ルートを通じて資格を取得する、専門的な訓練を受けた人材です。こうした長期的な教育・訓練を経た心理職が、必ずしも専任配置として安定的に雇用されていなかったり、十分な研修機会やスーパービジョン環境が確保されていなかったりする状況は、心理支援の質をどう維持するかという点で大きな課題といえます。
弊社はこうした現状を踏まえ、心理支援に携わる人材が持続的に学び、成長し、将来を見据えたキャリア形成を行える環境づくりに取り組んでいます。心理職が安定して専門性を発揮できる(活躍できる)基盤を整えることこそが、社会全体のメンタルヘルス向上につながると考えています。
出典 令和5年度公認心理師活動状況等調査 報告書〔最終版〕(一般財団法人 日本心理研修センター, 2024)

モスの活動目的と主な取り組み

MOSSでは、以下の4つの事業を通じて心理職の課題解決に取り組みます。

① アカデミー事業:活躍し続ける心理職を育てる。

心理職の活動領域は広い一方で、学校で学べる期間は限られ、卒業後の研修や継続教育の体制も十分とは言えません。
そこで MOSS では、心理職が専門性とモチベーションを維持しながら成長し続けられるよう、心理職向けのイベント・セミナー・勉強会の企画・運営を行います。

② キャリア事業:心理職を活躍できる場につなげる。

心理職の求人情報は領域ごとに分散しており、「自分に合った働き方」が見つけにくいという課題があります。
そこで MOSS では、心理職一人ひとりが自身の価値観やキャリアに合った働き方を選べるよう、質の高い情報提供と、心理支援の現場とのより良いつながりづくりを支援します。

③ プロデュース事業:心理職が活躍できる場を広げる。

心理サービスは基本的に一対一で行われるため、運営コスト・人件費が高くなりがちで、保険適用範囲の制限もあって収益化や継続的な事業成長が難しいという現状があります。
そこで MOSS では、社会のニーズに応えながら心理職の専門性を活かせる事業モデルの構築を支援するため、新規事業開発やホームページ制作、広報・マーケティングの支援を行います。

④ プラットフォーム事業:心理職が活躍できる基盤をつくる。

心理業界では、その特性上プライバシー保護の観点からデジタル技術の導入に慎重な姿勢が求められます。加えて、デジタル技術に精通したスタッフ(エンジニア)が不足しており、導入が遅れているのが現状です。
そこで MOSS では、心理業界の発展に強い関心を持つエンジニアと共に、心理職の活動を効率化し、業界全体の発展を支えるプラットフォームづくりに取り組みます。
 

モスのミッション・ビジョン・バリュー

ミッション

心理職未来培う

私たちは、心理職がその可能性を最大限に発揮し、より社会に貢献できる未来の実現を目指しています。 しかし、急いで時代に適応しようとすると、先人たちが築き上げてきた専門性や知恵、職業倫理が置き去りにされるおそれがあります。 だからこそ、私たちはじっくりと時間をかけて、心理職が持つ価値を大切にしながら、より活躍できる未来を共に創り上げ、培っていきたいと考えています。

ビジョン

思いやりでつながり、広がってゆく世界へ。

誰かに大切にされると、自然と誰かを大切にしたくなる——そうして人々は思いやりでつながっていきます。 しかし、誰からも思いやりが届かないと感じる人や、思いやりの届け方がわからない人もいます。 だからこそ、私たちは心理職と共に思いやりを届け、そして思いやりの届け方を広めることで、すべての人に思いやりが行き渡る社会を目指します。
 
▼ MOSSのビジョンを表した参考動画はこちら

バリュー

小さなことを大きな愛で。

小さなことを精一杯やろう。いずれ大きなことになる。

じっくり育てる。

焦らず一歩ずつ積み重ねよう。いずれ岩にも苔が生える。

ワクワクするほうへ。

直感を信じて進もう。いずれより良い未来とつながる。

モスの名前の由来

苔(MOSS)花言葉は、母性愛信頼物思い、そして孤独です。
それはまさに、MOSSが目指すのあり方です。
※「孤独(solitude)」は「孤立(loneliness)」や「孤絶(isolation)」とは異なり、「自分自身とつながれている状態」を指します。
 
日本の国歌にある「苔むすまで」には、「思いやりと協力をもって固い絆と信頼で結びつき、徐々に広がりをみせる苔のように、じっくり育て­繁栄させていこう」という意味があります。
それはまさに、MOSSが目指す組織のあり方です。